|
|
亀井勝一郎の文学と思想
2019年 白鴎社
「亀井勝一郎研究序説」をさらに深めた内容になっている。
太宰治や武者小路実篤との交友とか、結婚前後の夫人とのいきさつ、
青年期の苦悩を記した日記のくだり、中国旅行の感慨はおもしろい。
筆者が亀井勝一郎の足跡をたどって、函館、古都、多磨霊園などを実際に
歩いている場面は、倫理・哲学の素養の無いホームページ管理者の私にも、
その思想などがすんなり読み込める気がしました。
もう少し読み込んで感想を書きたいと思います。
この下の「倫理思想研究」からちょうど40年経っているんですねぇ。
|
|
|
倫理思想研究
1979年
|
|
|
思想の探求
1980年
|
|
|
児童福祉
1982年
|
|
|
東アジア思想史
1982年
|
|
|
社会科教育概論
1984年
|
|
|
道徳教育論序説
1990年
|
|
|
近世和歌思想研究
1991年
|
|
|
西行
1994年
|
|
|
日本思想研究
1995年
|
|
|
亀井勝一郎研究序説
2010年
「亀井勝一郎研究序説」全202ページ
思想家「亀井勝一郎」の思索の世界を再構築した書
|
|
|
「私の倫理学ノート」 2011年
目次
・私の受験時代・そして大学の日々に
学生運動花やかりし頃、大地に両足で踏ん張り一本の筋を通して生きている姿を感じる。
・十条の街に暮らして
苦労して学問にはげむ姿
・木浦の記憶
朝鮮の歴史と文化のなかで逍遥
・映画逍遥
今までにない映画批評。思想家としての洞察力に感服、今後の映画の見方が一変する。
・弱きもの、虐げられし者へのまなざし
遠藤周作の作品を通して弱きものへの視点を探る。
・国家のエゴイズムについて
映画「キューポラのある街」の見方が変わった。
・「近世和歌思想研究」の頃
本居宣長、和辻哲郎、デューイ、清水幾多郎、親鸞、亀井勝一郎と生身の人間として
語り合うことのができる、そんな気がする。
・カント倫理学に親しむ
カントを少しは知りたくなる部分。
・和辻倫理学の風景
戦争ととの関連。
自殺者が3万人を超えるわが国では真剣に生きる意味を、その構造を考える必要がある。
この本によっておぼろげながら生きる意味が示唆されている感じた。
人が生きるには肉体的な栄養素が必要だが倫理学という栄養素も不可欠だと思った。
哲学・倫理学の本は難解だが、この本は作者の生い立ちから語られ、優しい語り口で、
思索の世界にいざなう。
まだ出版社が決まらないというが、勿体ない話だ。(ホームページ管理者・平 守男)
|
|
|
道徳教育の原理と方法
2012年
「道徳教育の原理と方法」
「知識とか教養というものはこの世を生きていけるためのものであってお飾りのためにあるもの
ではない」
「砕啄同時機」鳥のひなが殻を割ろうとするときに親鳥は外から突っついて手助けするんだって。
それまで待つのだそうです。
持って回った言い方をしないところに豊かな知識と経験に裏打ちされていることが解る。
難しい事柄を親鳥が雛に食べ物を食べやすいように咀嚼してくれているような、わかりやすい文章。
さすが映画好きとあって脚本を読んでいるような小気味よさを感じる。
簡単に言うと面白いということです。
|
|
・・ |
・「醍醐」昭和26年3月号 1951年 渡部清重追悼号
幼子を残して他界した渡部清重の心情を思う。
文章は書けないと思っていた治の母親の追悼文に生活のために書く時間がなかっただけとわかる。
・「醍醐」昭和25年11月号 橘あき「渡部氏の死」
|